2011/4/29
数年前から高まっていたオフロードへの憧れ。
…なんて書くと聞こえは良いですが、今まで実現できなかったのは、単に行動力の無い管理人の「怠慢」以外の何物でもありません(-_- )
しかも今回やっと重い腰を上げたのも、趣味で始めた写真を撮るためという、ある意味不純?な動機が決め手だったりします(^^;)
まあ理由は何であれ、数年来言い続けていたオフロード化がついに実現しそうです。今年はできる限りオフライフを満喫したいと思っています(^^)
オフロード化に向けて、まずはホイールを調達します。
こういう類のものは、私の中では、とことん金を掛けるか、とことん安上がりにするか(笑)のどちらかしかありません。
前後エクセルリムで揃えることも考えましたが、今度はオフで使うわけですし、まずは一年使ってみてどうなるかを見極めようと思い(^^;)、中古で安いものを探すことにしました。
すぐ乗り出せるように、ブレーキディスクと使用可能なタイヤ付きで、リアはスプロケットも付属しているものを去年の秋口から某ヤフーオークションにて物色し続け、そこそこ良い物を見つけることができました。
フロントはリム、スポーク、タイヤがほとんど新品のYZ250F用で、価格は送料別10,500円。リアはスプロケット等全て付属しているものを、こちらも送料別5,500円で落札しました。
フロントホイールはWR系なら完全ボルトオンですが、メーターギアのフリクションがやはり気になるのと、諸事情からメーター交換も視野に入れていること、そして出物は圧倒的にYZ系が多いので、どちらか良いものが見つかった方で、という気持ちで探しました。
結局見つかったのはYZ250Fのもので、リムに小傷はあるもののガリ傷・腐食等は一切無し、スポークも錆は出ておらず大変綺麗な代物です。良い買い物ができました(^^)
ディスクも使用感は多少ありますが、ほとんど減っていません。惜しむらくは、純正エクセルリムでないことくらいでしょうか(笑)
タイヤは髭つきのDUNLOP D773。
公道不可のモトクロスタイヤで、しかもソフト〜マッド路面用というのは、私の使用目的からするとちょとアレですかねぇ(^^;)
ハブは少々薄汚れていて、ベアリングは辛うじて生きてますがオイルシールは逝っています(-人-)
シールさえ交換すればすぐに乗り出し可能な状態です(^^)
一方リアは、DT200WRの年式からして、程度の良い中古品が出る可能性はほぼ無いと考え、付属品重視で決めました。状態は価格なりといったところです。
ディスクは錆が出ていますが厚みは4.4mm(新品は4.5mm)でまだ十分使用できます。
ベアリングおよびシールはギリギリOKですが、スプロケットは山が潰れかかっており、こちらはあと1シーズン使って交換でしょう。
リムにもアルミ特有の腐食が出ています。
タイヤはサイドウォールに穴あき(゚Д゚lll)のミシュランM12。
そのサイドウォールには "NOT FOR HIGHWAY USE" の文字。無論、ここで言うハイウェイは=高速道路…ではなくて、「公道」を意味します。
フロントのD773同様、コンペティションタイヤで公道を走れば警察に検挙される可能性がある(溝があれば違法にはならない?)のはもちろん、この種のタイヤは舗装道路におけるグリップが非常に低いので大変危険です。一般道での使用は控えましょう。
とりあえず、再使用不可能なフロントホイールベアリングのオイルシールを交換。
内側のグリスはひどく汚れています。…シール不良が生じていたのですから当然でしょうけど。
こんな状態ではベアリングも怪しいですね(-_-;)
本来ならベアリングもハブから取り出して洗浄するべきところですが、来シーズンはベアリングごと交換する予定なので、今回は横着することにします。
古いグリスを見える側からブラシで掻き出すのみに止めました。溶剤は、完全に除去できなくなりそうなので、敢えて使っていません。
ベアリングを回しつつ、玉が完全に埋まるくらい、たっぷりとグリスを刷り込んでやります。
ここではシリコングリスを使っていますが、もちろんウレアグリス、リチウムグリスの類でも問題ありません。
余計なグリス分を除去してから、シールを圧入します。
オイルシールを圧入するための特殊工具もありますが、このサイズなら指で押し込むこともできます。最後は固くて平らなものを押し当てて、水平になるように仕上げましょう。
…と、思ったら、ブレーキディスク側のシールが最後まで入りません(-_-;)
念のため簡易圧入器をあてて押し込んでみても、これ以上入る気配は無し。元々こんな感じだったでしょうかね(^^;)それとも…ベアリングの圧入不足?(-_- )
とりあえずは様子を見ながら、このまま使うことにします。
状態の良いスポークとリムは、靴紐と柔らかいウエスを使って綺麗に磨いた後、
錆止めにシリコンスプレーもしくはドライ系のルブを吹き付けておきました。
YZ250F純正ホイールの重量を簡易計測したところ、約8.6kg(カラーを除く)でした。
DT200WR純正よりやや重いのはタイヤのせいでしょうか。
今装着しているモタードホイールを取り外します。
ホイールをスイングアームから取り外す際は、キャリパー(サポート)ごと抜き出します。
横着してホイールだけ無理に抜こうとすると、リムに傷をつけてしまいます。
DT200WR純正ホイールを装着します。
モタード化するに際して、車体側には一切加工していないのでもちろんボルトオン装着できます。…純正のホイールカラーも残しておいて良かった(^^)
アクスルシャフトを通して…
チェーンをスプロケットに掛けてから、
アジャストプレートを組み付け、最後にアクスルシャフトナットを締め付けます。
締付トルクは、マニュアル中のサービスデータの「締付トルク」一覧では8.0kgm、車体編(第7章)の「リアホイール」の項目では9.0kgmとされています。
どちらが正解かは分かりませんが、ナット締め付け後、コッタピンを通すための穴の位置合わせを行う必要があることから、私は8.0kgmで締め付けた後、締め付け方向に回して調整するようにしています。
フロントホイールを脱着する前に、高さ調整機構がついているバイクスタンドをお使いの場合は、できるだけ高く上げられるように初期位置を調整しておくと良いでしょう。
純正21インチホイールは径が大きいので、リフト量が足りないとリアタイヤがつっかえて作業しづらくなります。
前後タイヤの下に厚みのある板を入れて、底上げした状態でリフトアップする方法もありますが、持ち上げるときに不安定になるので、バイクを倒さないよう注意してください。
フロントホイールを取り外します。
まずはフロントアクスルシャフトナットを緩めて取り外します。
サイズは22mmです。
ナットは厚みが薄く、かつ高トルクで締め付けられているので、舐めないように注意します。
アクスルホルダーナットを緩めます。
アクスルシャフトを抜きます。
固着して抜けない場合は、プラハンで軽く打ち抜きましょう。
メーターギアをケーブルごと取り外して、
ホイールを取り外します。
引き続き、YZ250F純正Fホイールを装着します。ちなみに、フロントホイールカラーは長い方(='99YZ用)で正解でした。
つまり、このフロントフォークは'99YZ125のもので間違いないということですね(^^)v
カラーは段が付いている方が内側(シール側)になります。なぜかというと…反対側の形状がこう↓だからです(笑)
カラーの脱落防止が目的でしょうね。
アクスルシャフトを挿入します。
硬い場合はプラハンで軽く叩いてやります。
とりあえず段部分がカラーに当たるまで押し込みます。
ここからシャフトの固定作業に入りますが、両端開放型のレーサーのアクスルシャフトは、ホイールのセンターがずれたりフロントフォークが捩れたりしやすく、装着には少々コツが要ります。詳細な手順はこちらを参照ください。
ほぼ6年ぶりのSaki's DT200WR オフロード仕様です(^‐^)
モタード仕様のままのフェンダーが微妙ですけれども、違和感はそれほど無いですね。
とはいえ、これで実際にオフロードを走るのはキツイので、引き続きフロント外装のYZ化およびヘッドライトの変更、スピードメーターの電磁パルスセンサー化等を行っていく予定です。
タイヤもいずれ、ツーリング用を購入することになりそうです(^^)