2007/10/13
長らく温め続けておりました「リアホイールキャスト化計画」をついに実行に移します!
…と聞くと、最初からキャストホイール化を考えていたかのようですが、その頃の私は、『モタードのホイールといえばスポーク!キャスト=ターミネーターズであり、モタードへの装着は邪道!!』、などと考えている、いわゆる"スポークホイール信者"でして・・・・・・当初はこのDT200WRのホイールをキャスト化するつもりなど、毛頭ありませんでした(^^;)。
そんな私の意識に変化が生じたのは、ホイールの「チューブレス化」を考えるようになってからです。
その目的は、(1)ばね下の軽量化と、(2)ジャイロ効果の低減によるハンドリングの向上ですが、それを実現するための手段の一つに、ホイールの「キャスト化」という選択肢がありました。
しかし、その頃の私は相変わらずのスポークホイール派でして、チューブレス化に際して「キャストホイール」という選択はおよそ眼中になく、当初はリム裏をカーボン製のテープで押さえるタイプのチューブレスキットや、チューブレススポークリムの導入を検討していました。
そんな折に、私のスポークホイール信仰を揺るがすほどのインパクトをもって登場したのが、マルケジーニの鍛造ホイール「M10S-MOTARD」でした。
モタード専用を謳うこの鍛造アルミホイールはとにかくデザインが秀逸!今までの定番である、ネイキッド/250ccレプリカ流用ホイールのルックスとは一線を画す、シンプルかつ繊細なデザインに惚れ込んでしまい…これならキャスト化(鍛造なのでFORGE化?)しても良いかな、と思えるようになったのです。
そして月日の経過とともに、チューブレス化の目的やスポークホイール派としてのポリシーは次第に薄れ、いつの間にか目標も「このホイールをDTに装着する!」ことに変わってしまいました(^^;)。
ちなみに単にチューブレス化するだけであれば、前述した2つの方法がむしろ手っ取り早いでしょうが、リム裏にテープを巻きつけるタイプのチューブレスキットは、ストリートで長く使うには耐久性、メンテナンス性に不安があるとのことですし、アルピナ(ALPINA)に代表されるチューブレスモタードリムは、前後セットで320,000円(アルピナ)と、ストリートオンリーの私にはいくらなんでもコストパフォーマンスが悪すぎます…つまり見た目の好き嫌いを抜きにすれば、結局キャスト化こそが経済的かつ安全性の観点から合理的であるということなのです(^^;)
ただ、最も単純かつ最大の難点は、DT200WR用のラインナップがないこと(笑)
これについては形状が近いと予想される、YZ、WR系用のホイールを流用することになるでしょう。
次に、なぜリアホイールのみをキャストにしようとしているか、というと…
…というのは半分冗談ですが(笑)、最大の理由は
と考えているからです。
もちろんまず、
というのもありますし(笑)、
というのも理由の一つかもしれませんね。
とにかくお金さえ出せば…ではつまらないですから。
最近のYZ、WRのホイールをそれなりの方法で流用できるとなればDTのカスタムの幅が更に広がりますし、DT200WRの寿命(みなさんに乗ってもらえるという意味での)を延ばすことにもなるかもしれません。
そう考えると俄然やる気が湧いてきますよね!?(笑)
この組み合わせ、見た目がちぐはぐで格好悪い!と皆さんに批判を受けてしまいそうですが(^^;)、某雑誌に掲載されていた、前輪にスポーク、後輪にキャストホイール(逆だったかも…)を入れているモタードが意外に格好良かったのですよ。saki的にはこれもアリかな〜と。
完成後の批判については・・・・・・甘んじて受けます(笑)
流用、流用と騒いでおりますが、まず寸法的に可能でなければ話になりません。
事前に '98以降のYZ、WR系の純正ホイールをDTに移植した、という記事をネットで確認しているので、不可能ではないだろうと思いつつも、YZ125のサービスマニュアルやパーツリストを徹底的に読み込みます。
また、デイトナの電子カタログなども参照して、ブレーキディスクやスプロケットの適合も調べました。
すると、アクスルシャフト径は年式により異なり、'98YZ125のみがDTと同じ20mmで、'99モデル以降は22mmであること、またスプロケット、ディスクローターのPCDとネジ径は共通であることが判明。
とりあえずディスクローターが流用できるということで安心しました。
ディスクを大径化できるから…ではなく、むしろDT用の小径ローターをそのまま使用できるからです。
キャリパーサポートのワンオフは簡単ではありませんからね(^^;)
ただ、マルケジーニの場合リム幅が最低でも4.50となることから、チェーン〜タイヤ間のクリアランスがかなり厳しくなると予想されます。
このことについて、マルケジーニの日本総輸入元に直接メールしてみました。
すると、
との回答をいただきました。
もちろんこれをDT200WRにそのまま適用することはできませんが、DTはチェーン〜タイヤ間が広い方である(らしい)といわれていますし、多少ならワンオフホイールカラーの寸法で調整することが可能です。
それでもだめならタイヤ幅を1ランク落とす、という最終手段もありますし(笑)
…と、まあこれで移植可能性はかなり高いことが分かりました。
残るはホイール全幅とスプロケット〜リアディクス間の距離だけですが、こちらもカラーの作成やハブの切削加工等で何とか乗り切れそうです。
ただ、できればハブの切削加工はやりたくないので、スプロケット〜ブレーキディスク間がWR250Fの方が狭いことを祈るのみです…。
あとはホイールを購入するだけ、という段階まで辿り着きましたが、少々時間をかけすぎたようです。
マルケジーニのモタード鍛造ホイールはユーロ高+アルミニウム価格の高騰を受けて、なんと1本4万円程も値上げされています( ̄ロ ̄;)
タイヤ、カラー類の作成、その他加工費を含めると20万円目前です(-_-#)
ここまで高いとさすがに躊躇してしまいますよね…。
ただ、あれから時が経った分、今ではマルケジーニ以外のホイールも選ぶことができるようになりました。
たとえば、アクティブの「ゲイルスピード」。こちらは、デザインはイマイチ私好みではないのですが、定価92,400円(タイプRは97,650円)で、ラフロのセールでさらに15%引き!ということで、タイヤをつけても10万円くらいで購入できてしまうのです。
また、「クオーツコーティング仕様」がメーカーオプションで購入(+8,400円)できるのも魅力的で、ついつい浮気してしまい…なんと勢いでこちらを購入してしまいました(^^;)。
気になるデザインはやはりマルケジーニがダントツで良く、ゲイルスピードはタイプRならまだ許せるかなーといった程度ですが、今となっては軽量化や見た目よりも「DT200WRにYZ、WR系のホイール流用すること」がキャスト化の目的となっている(^^;)今日この頃ですので、まあ良しとしましょう。
タイヤはチェーンとのクリアランスを考慮して、ピレリのDIABLO HR、150/60サイズを購入しました。
ゲイルスピードを購入する際に注意すべき(だった…)点をいくつか挙げておきます。
と、購入してから判明し、困った点が多数ありました(;_;)。高くてもマルケジーニを購入したほうが良かったかな、とちょっと後悔しています。
ホイール到着後のレポートは、次回以降に改めて紹介していきますのでお楽しみに!