wheels / タイヤ・ホイール

2006/2/17

'99 YZ125 フロントフォークに合わせるホイールの選択

フロント周り一式をYZ化したのに伴い、ホイールもYZ用に変更します。
フロントフォークと同じ '99 YZ125のホイールを組み込むことができればベストですが、他年式 ・他車種のホイールを流用できればオークションの出品待ち時間短縮&入手コストも低く抑えられます(笑)。他年式のYZ、YZ-F、WR-F間の互換性についても調べてみましょう!
(※ここに記載する全てのパターンについて実際に現物で確認したわけでありません。あくまでも参考程度の情報として取り扱ってください)

互換性

私が調べた限りでは、

  • ・ アクスルシャフト径(20mm。DTは15mm)は'98モデル以降、全年式で共通。
  • ・ ホイールハブ全幅は、'99〜'01までのYZ、YZ-F、WR-Fが同一でこれらは互換性がある。また、'98 WR400Fも周辺パーツが同一品番のため流用可能と思われる。
  • ・ '98 YZ125/250は、右インナーチューブ、アクスルシャフト、メーターギア側ホイールカラーの品番が'99〜 YZと異なっているものの、ハブは同一品番のため流用は可能であると考えられる。
  • ・ YZ、YZ-F、WR-Fともに'02モデルからハブ幅に変更があった模様。ただしフォークピッチはそのままらしいので、ホイールカラーごと'01以前のものに変更すれば対応可能と思われる。
  • ・ WR系フロントハブに関して、メーターギアの年式間の互換性については未確認。
  • ・ WR系フロントハブは、メーターギアの代わりにYZ用のカラーを使用することで装着が可能になる。ただしオイルシール装着に難があるとのこと。

…といったところです。

簡単にまとめてみると、'99 YZ125のフロント周りに…

  • 1. YZ系のホイールを流用する場合基本的には、'98〜'03(〜'06?)の全年式で対応可能。
    ただし、フロントーフォークおよびホイールのどちらか一方が '01以前のもので、もう一方が '02以降のものである場合は、フロントフォークに合わせた年式のホイールカラーを用意しなければなりません。
    また、'98 YZ125/250のホイールを流用するときは、メーターギア側のみ '99用のカラーを用意する必要があります。
  • 2. WR系のホイールを流用するが、スピードメータギアは取り付けない場合YZ用のホイールカラーを使用することで、上記1.のYZ系ホイールと同様に扱うことができます。
    スピードメーターギア側のオイルシールはYZのものが流用可能です。
    ただし、ハブのオイルシールの”受け”部分の厚みが足りず、オイルシールの圧入が不十分になる可能性があります
  • 3. WR系のハブを使用し、メーターギアを取り付ける場合ホイールの互換性に関しては基本的に2.と同様です。
    問題のメーターギアの形状ですが、WR250F/450Fは国内販売が無く、逆輸入車のみの取り扱いのためパーツナンバーが検索できず、その互換性は全く不明です。
    WR400Fに関しては、'98、'99は同一で、'00はパーツナンバーの末尾が異なっていますがそれぞれ互換性はあるようです。

…私は、メーターギアを取り付ける予定ですので、'99 WR400Fのホイールを使用することにしました。

※ちなみにリアは'98 YZ およびWR400Fを除く、'98〜'05 のYZ、YZ-F、WR-F全ての年式で互換性があります。初期設計が良く変更する必要が無いのか、単にパーツを使い回しているだけなのかはわかりません(笑)

スポーク or 鍛造?

流用する車種と年式を決めたら、次はスポークまたはキャスト(または鍛造)のどちらにするかを考えます。
一昔前は、「モタードには当然スポークホイール」という考え方が主流であり、モタードにキャストホイールを合わせるのはどちらかというと「異端」な存在でした。

ところが最近では、キャストホイールの利点である「タイヤチューブを使わずにそのままチューブレスタイヤを装着できる」ことや、「ホイールの振れが出ない」「スポークが緩まない、折れない」ことが見直され、また、モタードの特徴であるジャンプによるリム打ちの問題(一体型のキャストではリムの変形 ⇒ ホイールごと交換するしかない)も徐々に解消されてきたため、今や「モタード専用」なるキャスト(実際は鍛造)ホイールが車種ごとに専用で発売されるまでになりました。

いっそのことマルケジーニのモタード用鍛造アルミホイールでも入れてしまおうか?なんて考えたりもしましたが(笑)、マルケのフロントホイールの価格は単体スポークホイールの前後分(タイヤ込み)以上!
しかし、駆動輪ではないフロントホイールをチューブレス化しても、受けられる恩恵(=駆動力のダイレクトな伝達や軽量化)は少ないので、コストパフォーマンスの悪さから今回は見送りとしました。

…それでも後輪だけは何とかチューブレス化しようと目論んでおりますが、DTのスイングアームにボルトオンできるホイールは存在しないので、加工もしくはワンオフでパーツを作る必要があります。
その加工がどのくらいのレベルになるかが問題ですね…。

⇒ 実現しました!詳しくはこちら

スポークホイールは高コスト!?

スポークホイールにするのであれば、ハブを用意しなければなりません。
ハブはYZ系、WR系のどちらも適合しますが、どちらを使うかはメーターギアを残すかどうかによります。
YZ系ハブの方が軽量ですし、フリクションも少なくなるので、メーターギアが不要であればYZ仕様にした方が良いでしょう。
WR系ハブもYZのホイールカラーがあれば、メーターギア無しで取り付けることができますが、前述した通りオイルシール装着の問題が残ります。

私は、純正のメーターケーブルをそのまま使用できる、ACEWELLという台湾のメーカの多機能デジタルメーターを装着する予定ですので、WR系のハブを使用します。
⇒ '00モデルでハブとメーターギアにマイナーチェンジが施されたようなので、'00 WR400F のパーツナンバーで発注しました。'99との互換性は問題ないはずですが、個々のパーツのサイズは変更されている可能性があります。もし同様のことをするのであれば、メーターギアとハブはどちらも '00モデルの品番で揃えたほうが良いでしょう。

ハブはベアリングやオイルシールを含めて、新品で揃えることをお勧めします。
YZ、WR系はホイールにダストシールが無く、車両はレースで使われていることがほとんどですから、ベアリングも痛んでいるものが多いと思います。
価格もフロントでしたら新品でもそれほど高くはありません。品質の面でも手間の面でも新品を買うほうがリスクは小さいと思いますよ!
ベアリング圧入については、「特殊工具を使わずにベアリングを圧入する方法(※我流)」のレポートがありますので参考までにどうぞ。

  • ・ 2000年式 WR400F用 フロントハブ (5BF-25111-01) 6,521円
  • ・ ベアリング×2 (93306-90403) 945円×2
  • ・ オイルシール (93102-26468) 210円
  • ・ ベアリングスペーサー (5DH-25117-00) 788円
  • ・ ホイールカラー (5DH-25183-00) 788円
  • ・ ギアユニットass'y (5BF-25190-01) 2,310円

合計 12,507円

あとは17インチリムとスポークも用意しなければなりませんね。
私がいつも利用しているのは YOU71 RACING さんのWEBショップです。
RK EXCELのリムは常に2割引で購入でき、スポーク製作についても色々と相談に乗ってくれました。スポークは、既存車種でしたら1本300円程度で作成してくれるはずです。
今回はYオークションで '00 WR400F用の17インチホイール用スポーク(前後)を8,000円で落札できたのでこちらを利用して、リムのみを YOU71 RACING さんのショップで購入しています。

  • ・ 2000年式 WR400F 17インチホイール用スポーク(前後) 8,000円
  • ・ 2000年式 WR400F17インチリム(3.50幅) 29,400円

合計 37,400円

総計 49,907円

…結構掛かっていますね〜。これに更にタイヤの代金がプラスされます。
ベース車のハブを流用して、メーターギアなど細かいところを簡略化すれば、それなりに安く上げられると思いますよ〜。

ホイールの組み上げについては、近いうちにアップする予定です!