2011/8/23
フロントホイールを21インチ化するに際してYZ250Fのホイール(ハブ)を流用したことにより、WR純正のメーターギアが取り付けられなくなったため、電気式のマグネットセンサーに変更します。
センサー本体は、私はACEWELLの純正を選びましたが、他のメーカーのものでもカプラーさえ合わせれば流用できるものもあるようです。
ACEWELLのは感度が悪い!と、ハスクバーナの純正モタードのセンサーを流用されている方もいらっしゃるそうですから(^^;)
もしこのセンサーが上手く働かなければ、私も真似させていただこうと考えております m(_ _)m
センサー本体に延長コード兼カプラー、マグネットが付属して、税込み定価2,940円でした。
延長コードはそのまま接続するとちょっと長くなりすぎます。
私は今後のことも考えてあえてカットはせず、弛んだ分はコードまとめ用のネジネジ?でねじってゼッケン裏に収納しておくことにしました。
センサーの配線はかなり細く、圧着端子(重ね合せ接続子)による接続では少々心許ないので、はんだ付けします。
また、2本の配線をショートさせないように絶縁しなければなりません。
収縮チューブを通した状態ではんだ付けするのはなかなか困難でした(-_-;)
先にはんだ付けして、後から絶縁用のビニールテープを巻く方法でも良いと思います。
私は用心深いので…
収縮チューブを被せた上からもう一重、絶縁テープを巻きつけています。
この上からさらにもう一重、仕上げの収縮チューブを被せます。
水が配線内に浸入するとセンサーの方に流れていってしまうので、防水加工が施された収縮チューブを使いましょう。
私は持ち合わせが無かったので、グルーガンによる簡易防水加工で代用しました。
たぶん防水加工済の収縮チューブも、チューブの内壁にグルーガンのグルー(熱で溶けるのり)のようなものを塗付加工しただけのもののように思います。
見た目はイマイチ(-_- )…ですが、まずはちゃんと機能させることが第一ですよね。
次は超難関の、ステーの製作に掛かります。
試行錯誤した末に見つけたのはこの木工用のステーでした。
とにかく穴の位置等がそのまま使えるというのが最高です!
さすがに穴のサイズは小さいので、拡大加工が必要ですが。
しかし、この小さいステーにドリルを当てるのはかなり困難…
2×4材に釘を打ち付け、その間にステーを挟んで回り止めにしていますが、小さいステーはそれでも滑ってしまい、なかなかうまくいきません。
特にインナーチューブプロテクター(フロントフォークガード)の固定ボルトに合わせて6mmまで拡大するのは本当に骨が折れました(-_-#)
実はこれと同じシリーズで、1本でこれとほぼ同じ形をしたステーもあるのですが、「コ」の間隔が狭すぎてボルトを通せない(^^;)という致命的な弱点があるのと、
このように2本のステーを連結することで、センサーの角度位置が調整できるようになるため、あえて2本を組み合わせて使っています。
一旦仮装着して位置決めをして取り外し、全てのボルトを本締めしてからフォークガードに固定する方法が最も効率的でしょう。
取り付け状態で調整することもできますが、とにかく作業スペースが狭くてイライラしますしヽ(`Д´)ノ、力を十分に掛けられず固定が甘くなる恐れがあるので注意が必要です。
遠目に見ると、センサーの存在はそれほど目立ちませんね。
しかしこの「裸」の状態では山道を走ったときに障害物にぶつかったり、前走車からの飛び石などでもセンサーが破損してしまいそうです(-_-;)
センサーをガードするプロテクターのようなものが必要でしょう。
とはいえ、すぐにいい物は思いつかないで、しばらくはこの状態で走らせてみます。
こちらは回転の感知に使われるマグネット。
車種別専用品ではありませんが、YZ・WR系のブレーキディスクボルトのヘッドにちょうど収まるサイズでした。
取り付け前にヘッドに詰まった泥等を除去しておきます。
非常に強力な磁石(ネオジウム?)のため、高速回転してもそう簡単に外れることは無さそうです。
頭が少し出るので取り付け後、ペンチ等で引き抜くことも可能です。
取扱説明書には、磁石とセンサーの間隔を10mm以内(説明図の注釈には5mm以内と書かれているが…)にするよう指示があります。
センサーの感度を「悪い」とコメントされている方も多くいらっしゃいますが、基本的にはセンサーの取り付け方(位置・向き)に大きく左右されるものと思います。
ただひとつ気になったのは、
「センサーボディに内蔵されているリードスイッチは中央部には埋め込まれていないので、磁石はセンサーの中心から少しずらした位置を通過させるように設置した方が感度が上がる」
というウワサです。
メーカの取扱説明書には確かに「中央を通過するように」との記述はありませんが、「中央からずらすように」という明確な指示もありません(中央を通すものと理解され得るような図?は掲載されています)。
こちらについては現在メーカーに確認中です。
ちなみに私は間隔を約2mmに設定したところ、
中央部を通しても特段問題なく動作しています。
センサの埋設位置について、ACEWELLメーター日本総代理店の有限会社エービーシーさんに問い合わせたところ、
との回答をいただきました。
ここで言う「端」が上下(左右?)のどちらを指し示しているかは不明ですが、指定が無いということは多分、リードスイッチは両側(ちょうどセンサー本体を固定するためのボルトの位置あたり?)に埋め込まれており、どちら側でもOKという意味だと思います。
速度表示が突然飛ぶなど、パルスのピックアップが正常に行われていないと感じる方は、センサーの取り付け位置を上記の通り変更してみてください。
純正の機械式メーターギアユニットを取り外し、
メーターの電子パルス用のカプラーにマグネットセンサーのカプラーを接続します。
ゼッケンプレート化に伴い、ACE-2802メーター付属のステーが使えなくなったため、メーターステーを新たに製作しました。
詳細はこちらです。
WR系のホイールを使用している場合、スピードメーターの取り出しを電子化した際に困るのが、ワイヤーを外したあとのメーターギアの処理…
もしメーターギアを残すのであれば、雨水や土・埃等が浸入しないようメーターギアの取出し口にキャップを被せたほうがいいでしょう。
しかしざっと調べてみた限り、YZ250F系のメーターに適合する(と明記されている)ようなメーターギアキャップはみつからず(※もしかすると何らかの規格が存在して、他車種のものでも流用できるものがあるかもしれませんが)、とりあえずぴったり嵌まるキャップであればなんでもいいや、とホームセンターを物色して見つけたのがこれ。
リングスリーブ用の絶縁キャップ、1個30円です。
無用に長いのが気になりますが(笑)、
穴のサイズはぴったりで、キャップとしての用は成してくれそうです(^^)
メーターギアのフリクションは馬鹿にならないので、できればギアユニットごと外してしまいたいのですけど…WR系のホイールはメーターギアがオイルシールを兼ねているので、取っ払ってカラーを入れて終わり、というわけには行かないのです。
YZ用のオイルシールがそのまま使えるらしいですが、打ち込みが浅くて不安というのは有名な話ですね。
追々何らかの対応策を考えたいと思っています。
とりあえずそのまま走らせてみたところ…
当然ですが、メーターが全く見当はずれな値を示しています。
メーターの設定については、マグネットセンサーの取扱説明書に、
「センサーを取り付けた車輪の外周長(タイヤが1周で進む距離)をミリ単位で測定してメーターに入力してください」とあります。
ちなみにタイヤの外径(直径)は、メーカーのカタログにも記載されていますが、その値は使わないほうがいいと思います。
一般的にメーカが公表している数字はタイヤ単体で計測した値であり、ACEWELLメーターが実際に読み取る「ホイールに装着され、荷重が加わり変形したタイヤが1回転する間に進む距離」とは異なります。
D773Fについて言えば、メーカーの公表値は外径709mmより、709×円周率3.14=2226mmですが、実際に計測した値は、
約2125mmでした。
メーカー公表値から算出した数字を使うと、実際より速い速度が表示されるということです。
ACE-2802のマニュアルを見ながらスピードメーターを設定します。
実のところ速度は実際より少し速めに表示されたほうが何かと都合がいいので、気持ち一の位だけ切り上げています(ほとんど変わりません。笑)
最後に自動車に併走してもらい速度を確認したところ、予想通り自動車のメーター表示より遅くなりました(より実際の速度に近い数字が表示されていると考えられる)が、誤差の範囲内でした。
これでやっと、まともに公道を走られるようになりました(^^;)
車検義務のあるバイクに関して、車載メーターの表示が実際の速度より早く表示される(例:メーター読み60km/hで走行していても実は55km/hしか出ていない)分にはある程度の誤差が認められるが、表示が実際の速度より遅いのは一切認められず車検不適合となる、という認識でいましたが、なんと平成19年1月1日以降に製作された自動車に関して、従来は認められていなかった負の誤差(=メーター表示が実際の速度より遅い)が、法が改正されて100/94(メーター値40.0km/h時にテスター値42.55km/h)までは負の誤差も認められるようになったそうです。
今までは、車検対策(安全対策?)で敢えてメーター表示を速く設定する傾向がありましたが、正確な速度表示を追求しても特段不都合は生じなくなったということでしょう。
ちなみに車検の無い車両についてはこちらの規定により、正15%、負10%以内の誤差であれば法に反しないことになるはずです。
※上記事項については私が独自に調べた内容であり、誤認・誤植等が含まれている可能性があります。改造車に乗られている方は、自ら適合・不適合を確認されたうえで公道を走行するようにしてください。