wheels / タイヤ・ホイール

2006/5/21

フロントタイヤ交換(志半ばにして…)

17インチFホイールに組み合わせるタイヤ

…はまたしても、GPR-70SPを選んでしまいました(^^;)

GPR-70SP 120/70

フロントは、扁平率60では旋回性に不安があるので、120/70サイズを入れようと考えていましたが、120サイズではインナーチューブガード(フォークガードロア)に干渉する恐れがあります。
そこで、全メーカーの120/70のラインナップの中でもっとも全幅が少なく、かつトレッドパターンが格好いいミドルバイク用ラジアルタイヤという条件で調べてみたところ、目に留まったのは結局この「GPR-70SP」のみだったというわけです(^^;)
(※サイズは120/70で、幅 115mm、外径 604mmです。)

意気込みは十分ながらも…

装着作業時はハブやリムを傷つけないように、木材等を土台にして作業すると良いでしょう

木材を土台にして作業する

私は部屋の中で作業しましたので特に必要ありませんでしたが…。

それでは作業に入ります。
まずは、ホイールにリムバンドを取り付けます。

リムバンド装着穴の位置を合わせる

装着時にゴムのバンドを伸ばしすぎないことと、穴の位置をしっかりと合わせることに注意してください。

次はタイヤの装着ですが、装着前にビードクリームをタイヤのビードにたっぷりと塗布するを忘れずに。
ショップで実際に装着する作業を見ましたが、こちらが心配になるくらい本当にたっぷりと塗っていました。
それでも数日放置すれば大丈夫とのことです。

ビードクリーム/DRCビードクリームをたっぷりと塗布

ビードクリームは、DRCの製品を使っています。
自然揮発するタイプのクリームで、たっぷり塗っても安心(らしい)です。
ビードの表側だけでなく、裏側にもしっかりと塗布してくださいね。

ビードクリームを塗布した後、タイヤをホイールにはめ込みますが、このときタイヤのローテーション表示を忘れずに確認してください

ローテーション表示

反対に取り付けてしまうと本来のグリップが発揮できず、また雨天走行時の排水性が極端に低下する恐れもあるので大変危険です。

まずは片側だけホイールに入れてしまいます。

勢いをつけて一気に嵌める

ビードクリームのおかげでそれほど苦労せずに入れられるはずです。
少しだけはめ込んだ状態から勢いをつけて一気に押し込むようにすると良いでしょう。

片側のビードが嵌まったら、次はチューブを挿入する作業に入ります。

DUNLOP 110/70用タイヤチューブ

チューブは120/70用で注文しましたが、届いたのは110/70用でした。
ラインナップには120/70用が存在しているはずなのですが…。
まあ、このタイヤは120サイズでも全幅が狭い方なので、これでも問題ないでしょう。

チューブに軽く空気を入れておくと適度に形が決まって作業しやすくなりますし、タイヤレバーによるチューブの噛み込みの防止にもなります

チューブに軽く空気を入れておく

これをタイヤとホイールの隙間から入れます。

ここで苦労するのがエアバルブをリムのエアバルブ孔に通す作業です。
タイヤとホイールとの隙間が思った以上に狭くて手が入らず、なかなかうまくいきません。
専用工具の「エアバルブプーラー」は1,500円程度ですので、これを機に購入してしまっても良かったのですが、まあそう何度も行う作業でもないですし、ここは手持ちの道具で対応します。

タイヤとホイールの隙間からチューブを入れる簡易エアバルブプーラー

横からバルブを誘導する…最初は針金を使うことを考えました。
実際、前回のタイヤ装着では針金を使いましたが、エアバルブを通し終わった後、針金を外すのが大変だったので、今回はこれよりも柔らかい「半田」を使ってみることにしました。

ただ、実際にやってみるとハンダでは少々柔らかすぎでしたので(笑)、園芸用のアルミ製針金のようなものがあればベストだと思います。
横からうまく誘導して差し込んでください。

挿入できましたら、とりあえずエアバルブの先端にバルブナットを取り付けて、再びバルブが外れないようストッパー代わりにします。

バルブナットをストッパー代わりに

あとはタイヤを軽くめくり上げて、裏側からバルブに巻きつけた半田を外してください。

裏側から針金を外す

これでチューブに関しては終了です。
さて、次はいよいよ正念場、残されたもう一方のビードを入れる作業です!

ここからの作業に必要な道具は、タイヤレバーとリムプロテクターです。

タイヤレバーと自作リムプロテクター

タイヤレバーは3本あると、一方のビードをキープしながら反対側のビードを入れていくことができるので効率的です。もしくはビードキーパーを用意したいところです。
リムプロテクターは専用品が発売されておりますが、散水用のホースを少し切り取って切れ込みを入れたもので十分です。
レースで使う方は、少々の傷は気にしないのでプロテクターを使わずに作業する人が多いですね。

ビードを入れていく前に、まずはタイヤの軽点とバルブの位置を合わせます
(※最初はこのことを忘れていて写真は撮れませんでした。この写真は完成後に撮った偽写真です…。)

タイヤの軽点をバルブに合わせる

タイヤ側面についている(黄色い)マークが軽点=重量バランス的にそのタイヤの一番軽い点ですので、こことエアバルブの位置を合わせて重量バランスの不均衡を相殺します。

それではビードを入れていきます。
ここまでの作業に時間がかかっている場合は、もう一度ビードクリームを塗り直してください。

ビードを入れる

これも半ヤラセ写真ですが…(^^;)、この状態で真ん中のタイヤレバーを抜いて一方のレバーの横に差込みビードを返し、また真ん中のレバーを外して今度は反対側のレバーの横に差込み…を繰り返していきます。

完成…?

出来上がりです!!

タイヤチェンジャー??

・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・( ー_ー)フッ。


どうしても最後のほうのビードが入れられなくなるぅぅぅ!ヽ(`Д ´ )ノ ウワァァァン

半分くらいまで入れると…これ以上は無理!

普通に入れていくと最後のほうでビードの余裕が無くなり、これ以上入れられなくなります。
無理に入れようとするとビードが切れてしまいそうな感じです。

というわけで、結局またショップのお世話になってしまう私でした…。

去年もお世話になったショップで、総持ち込みながらも1本2000円で引き受けていただけました。
しかもタイヤレバーを使って入れるときのコツまで聞いてしまい…ありがとうございました! m(_ _)m
ポイントは「人体ビードブレーカー」です。
それにしてもタイヤチェンジャーは凄い!一台欲しいです…。

なお、タイヤ装着後は、一度高圧のエアを注入してビードを完全に上げる作業が必要になります。
空気を入れていくと、突然「パン」という大きな音が鳴ります。これがビードが上がり切ったときの合図です。初めて聞いたときは予想外の大きな音に、結構驚かされます(゚Д゚;)
うまくビードが上がらないときは一度空気を抜いて、再度挑戦してみてください。

タイヤ装着完了!!

このレポートの完成は、次回のタイヤ交換挑戦時まで持ち越したいと思います!