steering / ステアリング・ハンドル周り

2011/6/12

PRO TAPER/ユニバーサルハンドルバーマウンティングクランプ

  • ◇ このパーツの満足度 → 70/100 (見た目は思ったほど悪くない)
  • ◇ 作業難易度 → 簡単
  • ◇ 必要な特殊工具等 → ステアリングナットレンチ

ウィンカーの移設先

 ゼッケンプレート化を進めるにあたり、現状ライトカウルに直付け状態のウィンカーの移設先を確保しなければならないのですが、いくら探してもやはり、トップブリッジ以外には考えられません。

 プロテーパーP3トップクランプはご存知の通りクランプボルトが3本の仕様になっており、汎用ステーを取り付けることができないので、

こんな大掛かりなものを作ってみたのですが…

 たかがウィンカーを取り付けるために、なぜこんなに無用に大きくて重いギミックを付けなきゃならんのだ?と自問自答する日々…

 ある日突然、
「もういい、P3クランプも私がその恩恵を感じられるほど劇的な変化かがあったわけではないし、これで何の苦労も不自然さも無くウィンカーを取り付けられるなら、純正に戻した方が手っ取り早い!」
と吹っ切れて、自作ウィンカーステーを取っ払い、DRCのウィンカーステーを急遽発注したのでした。

 実はそれと平行して、汎用ステーが取り付けられる社外トップクランプもこっそり探していたのですが、通常のルートで購入できるZETAステルスの'98〜'03適合品はどれも既に販売終了になっていました。

 そこで販売が続いているYZ-Fの'04モデル以降(WR-Fは'05以降)のトップクランプの流用を検討するも、フロントフォークの取り付けピッチとアウターチューブの径が変わっているらしく、99%ボルトオン装着は不可ということが判明。
 これにより手元にある'99YZ125純正トップクランプを使うことになるのは確定し、あとはノーマル径のハンドルに戻すか、アタッチメントを追加してテーパーバーを取り付けるかのどちらかを選択します。

 削り出しの一体形成ボディが美しいZETAのUX1クランプキットで既存の大径バーを生かそうとしたところ、こちらもすでに生産終了となっており(-_-lll)、ノーマル径のレンサルレプリカバーにほぼ傾きかけていましたが、これが意外に高価で安いものも見つけられず、結局コストが最も安価な大径バー用のアタッチメントを追加することに決めました。

 気になるアタッチメントの後付け感は…バーパッドで隠してしまえばわからないでしょう(笑)

パーツを調達

 押入れから引っ張り出してきた'99YZ125の純正トップクランプ、

'99YZ125純正トップクランプ

よく見るとあちこち結構傷ついています(-_-;)

 こちらは某Yオークションで購入したPROTAPER/UNIVERSAL HANDLEBAR MOUNTING CLAMP、

プロテーパー/ユニバーサルバークランプ

 ハンドルバーのブランドと合わせましたが、

製品の質感もなかなか良いです。
 購入価格は送料税込み5,250円でした。

 ハンドルロアクランプへの取付穴は長穴加工されているので、幅広い車種に対応できるものと思われます。

 もちろんYZにも問題なく取り付けられました(^^)

トップクランプの交換

 まずはクランプを交換します。

 ハンドルバーは取り外して…

ケーブル類はそのままに、前方に退かしておきます。
 クランプ周辺の作業が終わったら、そのままよっこいしょと元に戻すだけです。

 …後ろから見ると、セパハンのカフェレーサーみたいですね(笑)

 クラウンナットを取り外します。

 忌々しい(?)3連のクランプボルトも緩めて、P3クランプを外します。

 形状はほぼ同じですが…

実はYZ125純正のほうが約265gも軽いのです!
 その分剛性はP3トップクランプの方が高い…はずです。

 YZ純正トップブリッヂを装着します。

 すんなり入らないので、プラスチックハンマーで叩きたくなりますが、

ステムシャフトをクランプの穴のぴったり真ん中に合わせてから叩かないと、ステアリングステムのネジ山がクランプに当たり、削れたり潰れたりするので注意してください。

 トップクランプを固定する前に、何気なく突き出しを計ってみたところ、

なぜか3mmしかありません(lll゚Д゚)ガガーン

 確か5mmだったはず…?

 …分かりました、前回はキャップ部分も含めて計測してしまったようです。

 なるほど、ちゃんと計算してカラーを作製したにもかかわらず、最後の突き出しの高さが合わなくて、3mmほど厚いカラーを作り直す羽目になった原因はこれですね…今頃気付きました(^^;)

 せっかくですから、この機会にカラーも交換することにします。

 ステアリングナットを外しますが、

 その前に、前後輪とも浮かないように板などをタイヤの下に挟み、また前輪には4輪用でもいいので輪止め(チョック?)のようなものを噛ませておいてください。

 何も考えずにステアリングナットを外してしまうと、フロント周りが一気にストンと抜けて、下手をすると車体がスタンドの上から落下します。

 取り外しにはステアリングナットレンチを使います。

 私はこの通常のレンチタイプを購入しましたが、トルクレンチが使えるソケットタイプや、フック型でもトルクレンチが使えるものもあるようなので、これから購入される方はそちらのタイプを買われた方が有用です。

 ボールレースの状態を確認。

 ちょっと嫌ーな縦筋が見えますが、まだ「あたり」程度で済んでいるのでこのまま組み直します。

 ロアベアリングは…フロント周りを抜くのが面倒で、気付かぬフリをしてしまいました。
 アッパーベアリングにはダストカバーが付いているので、一番ダメージを受るのは実はロアベアリングの方なんですけどね。

 ベアリングを洗浄し、防水グリスをたっぷり刷り込みます。

 パーツを組み付ける順序はこんな感じ…

 実は帳尻合わせでワッシャを1枚抜いていました。

 今回はこれを元に戻してちょうど突き出し5mmになるはずです(^^)

 次にステアリングナットを締め付けですが、ここの加減は重要です。

 強く締め付けすぎるとステアリングの動きが渋くなり、コーナリング中のセルフステアを妨げてしまいますが、反対に弱すぎるとガタが生じて異音が発生したり、テーパーローラーベアリングやボールレースにダメージを与えることにも繋がります。

 YZ125のマニュアルでは、「まず3.8kgmで締め付けた後、一旦緩めて再度0.7kgm(DT200WRの場合はここが0.4kgmになる)で締め付ける」こととされています。

 だからトルクレンチが使えるソケットタイプが便利(必須?)なんです(^^;)
 私は感覚でやりますが、一応の指標(目安)があった方が安心ですよね。

 まあステムに関してはトルク値云々よりも、ガタが無く、きつくも緩くもない適度な状態で締め付けられているかが大切ですから、トルクレンチのトルクだけでは判断できない面もあります。

 私はマニュアルどおり3.8kgmで締め付けたあと一旦弛め、再度の締め付けはレンチを使わずに手で締め付けられる限界まで締め付けて、

その後1/16〜1/8回転を目安にレンチで締め付け、この状態でステムの切れ具合とガタの有無を判断し、調整を行います。
 このあとクラウンナットを締め付けますが、これによりステアリングナットが押し付けられて少しきつくなるので、ここでは気持ち緩めにしておきます。(必ず最後にもう一度確認してください)

 このとき前後輪が浮かないように(フレームが持ち上がらないように、ですね)、タイヤの下に何かを挟んでおくことが大切です。
 ここでフレームが持ち上がる力が掛かってしまうと、最初に3.8kgmで締め付けてボールレースとベアリングにあたりを付けた意味が無くなってしまいます。

 ステムの切れ具合は、本当はフロントフォークも付いていないステム単体の状態で、少し左右に切ると自重で最後まで切れる、というのが私の中の理想なんですが、DT200WRの場合、ボールレースカバーがフリクションの大きいフルカバータイプを採用していることと、テーパーローラーベアリングもその構造上、最近のマシンに採用されているボールベアリングよりもフリクションがあるため、ステム単体で淀みないセルフステア、とは行かないかもしれません。
 そこで少し妥協して、「フォークは付けて、タイヤは外した状態で自然にセルフステアが始まる」状態を(あくまでも個人的な)目標に定めて判断しています。

 突き出しを再度計測すると、

ほぼ規定値の5mm。無駄な費用と労力をかけてしまったということですね(-_- )

 トップクランプを締め付けます。

 クラウンナットの締付トルクは14.5kgm(DT200WRは10.0kgm)です。
 この状態で再度、ステムの状態を確認します。

 通常はこのあとハンドルクラウン(アウターチューブ)締付ボルトを2.3kgmで締め付けて終了です。

 私はこのまま、DRCの汎用ウィンカーステーの装着作業に入ります。
 作業内容はこちらです。

ユニバーサルクランプの取り付け

 引き続き、ユニバーサルクランプの取り付けを行います。

ベースマウントボルトの締付トルクは取扱説明書によると15-17FT-LBs(約2.0-2.3kgm)です。

プロテーパー/ユニバーサルバークランプ取扱説明書

…と、ここで気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、私は敢えて内向き(ハンドルを固定するボルトが内側に来るように)に装着しています。

 普通に考えれば、外向きにした方がハンドルの取付剛性は上がるでしょうね。

 見た目もこちらのほうがしっくりくるので、私もそうしたいのですが…

内向きにしないとバーパッドがはまらないため、仕方なくこのようにしています。
 って、パッド側を削れば済む話なんですが(^^;)

 トップマウントを締め付けます。

 締付トルクは15-17FT-LBs(約2.0-2.3kgm)です。

 クランプ間の隙間が前後とも同じになるように締め付けてください。

 私はわざわざノギスで測りながら締め付けましたが、そこまでする必要は無いでしょう(^^;)

 取り付け完了!

 パーツの質感が高く、見た目は思った以上に良いです。バーパッド無しでもいいかもしれません。

 でもやはり、パッドをつけると収まりがいいですね。

 すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、パッドで隠れていた部分と、色褪せてしまった部分の境目がくっきり( ゚Д゚)

 だからパッドを外せない、というのもあります(笑)

new!!2011/8/30

 重量を測ってみたところ…

 ボルト込みで158g×2=316gでした。

 '99YZ125純正トップクランプ(クランプボルトを含む)が約789gで、これにプロテーパーユニバーサルバークランプの約316gを足すと約1105gで、プロテーパー/P3 トップトリプルクランプキットの約1170gよりも少し軽いということですね。