2005/8/5
テーパーバー(テーパーハンドル)はクランプ部のパイプ径がノーマルハンドルより太いため、DT純正のハンドルバークランプにそのまま装着することはできません。
テーパーバーを装着するための主な方法は、次にあげる3つです。
テーパーバーのクランプ部のパイプ径は一般的にはφ28.6mm前後であり、ハンドルバーもクランプもほとんど全てのメーカーで互換性があります。
中にはφ25などといったひねくれ者も存在するようですが(^^)、私は実物を見たことはありません。
ちなみにノーマルバーのパイプ径はφ22.2mmです。
…と、ここまでは調べましたが、私のDT(3XP3)はハンドルクランプ一体型のトップクランプですので、基本的には3番目の方法を採るしかありません。
しかしDT200WRは'93モデルの3XP4から、ハンドルマウント方式がラバーマウントに変更されており、この3XP4移以降のトップクランプを使用すれば、2番目の方法を使うことができるのです!
そして偶然にも私は(異なる目的で ^^;)後期型のトップクランプを入手していたので、2番目のロアクランプを交換する方法で、テーパーバーのマウントを行うことにします。
クランプは手頃な値段と入手しやすさから、DIRT FREAKさん取扱のZETA/RXクランプキットに決めました。
…実物を手にしてまず思ったこと。
ジュラルミン削り出しと、ハードアルマイトの質感が素晴らしい!
さすがは made in Japan といったところでしょうか。
これでこの価格(現行品は定価7,140円ですが、こちらはマイナーチェンジ前のもので定価8,925円です)はかなり安いかも?と、思わせる程の質感です。
ただ、ボルト類が全てスチールにニッケルメッキで、露出しているハンドル周りではすぐに錆びてしまいそう…こちらはステンレスキャップボルトと交換ですね。
もう一つ気になったのは、ハンドルロアクランプを固定するボルトがなぜか無用に長い(80mm)ことです。
上の写真の左がキット付属のボルトですが、これでは装着したときにトップクランプの下からボルトが飛び出しているのが見えてしまいます(-_-#)
そのため、ボルト、ナット類をステンレスにするついでに、ロアクランプボルトもステンレス製で、長さを短いもの(写真右)に変更することにしました。
…ところが問題発生です!
クランプを固定するボルトのヘッドが、一般の12mmのボルト(ヘッドの二面幅は19mm)のサイズより小さい(二面幅17mm)ではありませんかヽ(`Д ´ )ノ ウワァァァァン
いわゆる「六角小形ねじ」と呼ばれるものです。
ロアクランプ側は、回り止めになるようにぴったりの幅で作られているため、通常の二面幅19mmのボルトではロアクランプにはまりません。
しかしこれはさすがにホームセンターには置いておらず、どうしようかと思案。
ネットのネジ通販でも私の希望する長さ60mmというサイズはなかなか見つからず、最後の手段として普通サイズのステンレスボルトのヘッドを削って強引に嵌め込むことにしました。
加工は自分でやるか、ショップに任せるか…悩みます。
当初は、これほど厚みのあるステンレスを削ることができるか不安で、やはり専門家にお願いしようと思っていましたが、たまたまホームセンターに立ち寄ったときに工具コーナーを覗いてみると、なんと「ステンレス用」なる100mmのディスクグラインダー用ディスクが売られているではありませんか!?…これはつまり、個人でも加工可能ということですよね?(笑)
というわけで手持ちの安物ディスクグラインダーとバイスを使い、挑戦します。
実際に加工してみると、やはりアルミを切るときのようにはいきませんが(^^;)、少しずつ気長に削っていけば大丈夫です。
完成です。これでぴったりはまります(^‐^)
ついでにトップクランプに取り付ける際のナットやワッシャーもステンレス製に交換してしまいましょう。
ただしロアクランプナットについては、ダブルナット ⇒ シングルナットでの固定へと変更されることに伴い、セルフロッキングナットもしくはUナット等に交換した方がよいと思われます。
私はステンレスのUナットを見つけて使っていますが、315円/1個となかなかのお値段でした。
それではクランプキットの装着に入ります。
トップクランプの交換に伴い、メインスイッチの取り外し作業が必要になるため、まず、
ZETA RXクランプキットの質感が大変良いため、バーパッドを付けなくとも見栄えがよいです。
逆に、バーパッドを付けてしまうとクランプキットは全く見えなくなってしまいます…。