2007/6/10
「いつか絶対にDTをゼッケンプレート化してやる!」と息巻いていた管理人でしたが、DT特有のフロントフェンダー(というか、ハーネス)の問題はどうしても解決できませんでした。
また、確かにゼッケンプレート化は今でも憧れではあるのですが、DTの純正顔も実はかなり好きで捨てがたく(^^;)、無理な加工や強引なパーツの組み合わせによる不自然で格好悪いゼッケン化ならば不要!
ということで、純正ライトカウルを維持する方向で進めることにしたのです。
しかし、実際のところ純正ライトカウルを(綺麗に)装着するのも楽ではありません。
私のDTはYZのフロント回り一式を移植しているため、DT純正のライトカウルを固定するためのステーなどはもちろんあるはずも無く、YZゼッケンプレート固定用のボルト穴がトップクランプに1箇所、アンダーブラケットに差し込み穴が2箇所あるのみです。
最初は、これらの穴に市販の汎用ステーを組み合わせて、DTライトカウルを固定するためのステーを作成しようと試みました。
ところが汎用ステーの種類の少なさ、そしてライトカウル裏のスペースの狭さに阻まれて、いくら試行錯誤しても私の求める位置、角度、(ステーの)見た目や着脱利便性といった要素を満足させるものになりそうな気配はありません。
いっそのことアルミ削り出しのワンオフで作成してしまおうか、などと考えましたが、正確な寸法取りが困難なためこれも断念。
とりあえず、良い解決策が見つかるまでは”別の方法”で固定しておくことにしました。
名づけて「アチェルビス風固定法」です(笑)
ただし、本家のゴムバンドは低コストのタイラップに変更されています(^^;)
…ところが、これがまたなかなか具合がよろしいのです(笑)
ライトカウルの着脱はカウル側のフックに引っ掛けるだけなので簡単且つ、何度でも着脱可能。
ライトカウルの位置も、タイラップの締め付けを調整するだけと、これで唯一のネックである見た目を、タイラップを無色のものに交換して目立たなくしてしまえば、むしろこのままでも良いかも?と思ってしまったほどです。
しかしこれが良いヒントになりました( ̄ー ̄)ニヤリ
今までは「ステーによるリジットな固定」しか頭にありませんでしたが、ゴムバンドによる固定ならば着脱も楽、位置調整も楽と良いことずくめです。
ただ、アチェルビスのようにバンドが外から見えるのは管理人的には許せません。
見えない位置に取り付ける方法は…?
ありました(^^)
先に答えらしきものが出てしまいましたが、これはあくまでも完成予想図です(^^;)
ヘッドライト本体を固定するステーをうまく利用して、このように内側にゴムバンドを装着します。
車体側への固定はどのようにするのか?
もちろんこちらも解決済みですv(^^)
汎用ステーで何とかしようとしていたときの遺産を利用して…
上写真もあくまでも完成予想図ですが(笑)、これで管理人が一体何をしようとしているのかは大体お分かりいただけたかと思います。
あとは構想を実行に移すのみ!
しかしその前に解決しなければならない問題があります。フロントウィンカーをどこに設置するかです。
困ったことに、トップクランプに形状が特殊なプロテーパーの製品を導入したため、クランプボルトに共締めのするタイプのステーが使えません。
まだ純正フロントフォークを使用していた頃は、クランプボルトに汎用ステーを共締めしたり、ヘッドライトステーに固定したりしていましたが、今回はクランプへの共締め不可、純正のヘッドライトステーも撤去してしまっているので、ステーを新たに製作するか、ライトカウルに直付けするしか方法は残されていません。
ちなみにヘッドライトを「とりあえず」固定している現状では、同じくタイラップを使い、
ブレーキホースに固定するという、世にも珍しい固定方法で乗り切っています(-_-;)
うーん、早く人間になりたい…。
そこで今回ライトカウル固定用のステーを作成するのを機に、ライトカウルステーとウィンカーステーを兼ねるDT200WR純正パーツのような大掛かりなものを作るつもりでいました。
しかし前述したとおり、ウィンカーどころかライトカウル固定の段階で既に挫折(-_-;)
残る方法はライトカウル直付けのみとなってしまいました。
実は当初からライトカウルへの直付を、しかも今回最終的に設置箇所として決めた、
この位置に目をつけていましたが、ここはヘッドライトカウル固定用のフックに使用する前提で考えていたため、その可能性について深く考えることはありませんでした…。
しかし、直接ステーに固定しない新しいライトカウル固定法を発見した今、ウィンカー位置はここに決まりです( `_ゝ´ )
それでは装着に必要なものを用意していきましょう。
まずはゴムバンドです。
近所のホームセンターの切り売りコーナーを探しましたが、アチェルビスのヘッドライト等に使われているような、良く伸びるタイプのゴムバンドは売っておりませんでした。
途方に暮れて、なんとなくカー用品コーナーを覗いていると…こんなものを見つけてしまいました。
トラック等の荷台に載せた荷物を固定するためのゴムベルトです。
伸び具合、幅、強度・剛性といい、私が求めているゴムバンドそのもの!(笑)
値段も500円程度と許容範囲内でした。
その他、私の計画において必要となるのはハトメパンチとハトメです。
ヘッドライトにゴムバンドを装着する際の、ゴムバンド側取り付け穴の補強に使用します。
これがなければ装着できない、という類のものではありませんが、走行中にバンドが千切れてヘッドライトがブラブラに…という事態は避けたいので。
今回購入したのは、2種類の大きさ(5mm、7mm)のハトメをパンチでき、さらにハトメも付属しているお買い得品です(^^)
値段は980円位だったと記憶しています。
次は車体側に取り付けるステーです。
こんなL字型ステーを購入しました。
ゴムバンドを引っ掛けるので、そこそこ強度のあるものを選びましょう。
用具が揃ったところで加工に移ります。
まずはゴムバンドを必要な長さに切り出します。
きつくもなく、緩くもない、丁度良い長さに切り出すのがなかなか難しい…。
何度も失敗してついに最適な長さを導き出しました。
ちなみにゴムバンドは2mありますので、少しくらい失敗しても大丈夫です(笑)
ゴムバンドの両端はヘッドライト本体を固定しているボルトに共締めするので、文書パンチのようなもので先に穴を開けておきます。
この穴をハトメで補強するわけですが、コツは使用するハトメのサイズよりも若干小さめの穴を開けることです。
あまり大きな穴をあけてしまうと、ハトメの「耳」が喰いつきません。
また、ヘッドライト本体を固定しているボルトはネジ部径6mmですので、ハトメは7mm以上のものを使用することになります。
ゴムバンドはこれで完成です。
ヘッドライト本体と共締めにします。
また、ウィンカーは前述のとおり、ここに装着します。
プラスチック製のフックを変形させないよう、押さえに使用するワッシャは大き目のものを選ぶのが◎です。
L字型ステーは、YZトップクランプのナンバープレート固定用ボルト穴に固定します。
私の場合はACEWELLスピードメーターとの共締めになります。
これで準備はすべて完了です!
あとは配線を繋ぎ直し、ヘッドライトass'yを装着するだけです(^^)
ヘッドライトカウルは、このL字型ステーにゴムバンドを引っ掛けて装着します。
それでは装着後の外観です。
ライトカウル取り付け角度が寝た(取り付け位置がフロントフォーク側に寄った)ことにより、もともとゼッケン風であったDT純正のライトカウルがよりゼッケンプレートらしくなり、管理人は満足です(^‐^)
また、カウルの着脱は本来想定していた方法よりも数段簡単になりましたし、固定も適度にしっかりしていて位置決めも自由自在、そしてなんといっても余計なもの(ゴムバンド)が外から見えないのがGOOD!
と、読んでいる方が恥ずかしくなるくらいの自讃の嵐ですが(笑)、構想に1年以上の月日を費やした計画で思い入れが強いのも仕方ない、…ということにしておいてください(笑)
しかし、この計画もついに日の目を見ることができて本当に良かった(;_;)
ヘッドライトカウルの取り付け角度が寝た(取り付け位置がフロントフォーク側に寄った)せいで、ヘッドライトの照射角度がとんでもなく上向きになってしまいました(^^;)
他車の迷惑ですので調整します。
調整はヘッドライト正面下のネジを回すだけでOK…
のはずが、メーカーが想定している以上の角度(?)まで寝せてしまったためか、調整部のスプリングが効かなくなるまで緩めても、まだ上向きが解消できません( ̄ロ ̄;)
対策として、ワッシャを数枚スプリングの後ろに挿入し…
何とかぎりぎり上向きを解消することができました。
ヘッドライトカウルとヘッドライト本体の間に開いた隙間が気になりますが、
これは仕方ありませんね(^^;)