2005/5/*
フロントゼッケン化に失敗したため、17インチホイールとフロントフェンダーの長さのアンバランス状態が依然続いており、早急に対策を講じたいところです。
そこで、応急処置として純正のフロントフェンダーをカットすることを思いつきました。
DT200WRのフロントフェンダーには他のオフロードバイクのフェンダーに見られるような中央のリブ(溝)がないので、どの位置でカットしてもデザイン的に極端におかしくなる、ということは特になさそうです。
ただ、左右に張り出しているフェンダー先端部(先端部の横幅が矢尻のように広くなっている部分)をどうカットするかはポイントになりそうですね。
残すのか、切り取るのか…とにかくここのデザイン処理を一歩間違えると、とても格好悪くなってしまいそうな予感…。
まず、自分が思い描くデザインを、フロントフェンダーにペンで書き入れていきます。
このとき線を描くのは裏側にして、カット作業も裏側から行いましょう。
裏側に描くと完成後のイメージが湧きづらいとは思いますが、「ペンで描いた線に沿ってカッターで切りつけていく」作業の際に、本来の線よりも内側にはみ出してしまう可能性があるので、それを避けるためにも内側から作業することをお勧めします。
線はもちろん出来るだけ正確に書いた方が良いのですが、カット加工後も多少は整形できますので「出来るだけ」で結構だと思います。
ただ整形作業はなかなか大変ですので、あまり適当にしてしまうと後が大変かも知れません (^^;)
短くしすぎてしまうと元には戻せないので、自制心を働かせてデザインしてくださいね(笑)
(個人的には、あまりに短すぎるアップフェンダーは例え17インチホイールを履かせるにしても格好悪いと感じます。ダウンフェンダーでショートの、ターミネーターズスタイルは好きなんですけどね〜。アップフェンダーでしたら、UFOのモタード系フェンダーくらいの長さが私には一番バランス良く見えます。アチェルビスとかサイクラムのモタードフェンダーまで行くと、私にはちょっと短すぎると感じられます。…そんなの人それぞれだよ、と言われればそれまでですが ^^;)
さあ、次はいよいよカット作業に入ります。
私が採った方法は、まずカッターの刃を火で炙り熱して…
線に沿って何度も切りつけ、深い溝を掘ります。
フェンダーの素材はかなり厚くて丈夫ですので、家庭用カッター+ガスコンロ程度ではこれだけで一発で切断…!とまではいきませんが、ここで深く痕を付けておけば、その分切断作業が楽になります。
ただ、カッターを熱しすぎると、プラスチックが溶けすぎて切断面が変形してしまうのでご注意を。
この作業では、手がブレるなどしてフェンダー本体側(残したい側)に傷を付けてしまう可能性があるので、多少失敗しても問題ない裏側から加工していきましょう。
ちなみにこのとき私は表側から作業して、見事に失敗しました(-_-;)
痕をつけたらそれを基に完全に切断します。
カッターの刃を伸ばして切断面に対して垂直に当て、のこぎりのように刃を往復させながら押し切るように、切っていきます。
かなり力の要る作業です。カッターの刃は新しくしておいた方がよいでしょう。
また、突然刃が折れる可能性があるので十分注意しながら作業をおこなってください。
このときの切断面はとても綺麗といえるものではありませんが、最後に整形作業を行うのでそれほど気にする必要はありません。
まずは大まかにカッターを使ってバリ取りや、整形を行います。
なかなか削りにくいですが、手などを切らないように気を付けてくださいね。
出来るだけ左右対称にしたいのは山々ですが、実際のところほとんど感覚に頼るしかなく、真っ正面から目視して違和感がなければ問題ない、というところで妥協しましょう(^^;)
大体の整形が完了したところで、今度は耐水ペーパーを使って綺麗な曲面にならしていきます。
ちなみにプラスチック相手でも、水をつけて研磨した方が良く削れますよ〜。
荒削りは320番前後、仕上げは800番前後で良いと思いますが、それは個人のお好みで(^^)
たださすがにプラスチック、耐水ペーパーはすぐに目が詰まります。
かなりの量を消費するので多めに用意しておいてください。
根気の要る作業ですが、形になってくるとなかなか嬉しいものです(  ̄ー ̄)ムフフ
完成しました(^^)
実は途中で現物合わせしてみたところ、まだ少し長過ぎだったので再度切断・研磨作業を行っています。
そしてこちらがが完成したものを取り付けた写真です!
先端の左右に広がっている部分のデザインを生かせるギリギリの長さでうまくまとめられたと自負しております(^^)
こちらが取り付け時の画像です。
ホイールとフェンダーの長さのバランスもちょうど良く上出来です!
最初から分かっていたことですが、雨の日はめちゃくちゃ辛いです(-_-#)
道路から巻き上げた、小石などを含む水が狙ったかのように(笑)、ちょうど顔に当たります。
実際に体感してみるとなかなか辛いものですね…。
しかし長さからいって、格好良さと泥よけ機能の二つを両立することは多分無理でしょう。
雨の日は乗らない、というのが一番の対策です(笑)
これからショートフェンダーにするという方は覚悟して取り組んでください!