2006/8/19
数ある機能の中でも、私が特に気になった(気に入った)機能について紹介します。
まずは、このメーターの最大のセールスポイント(と私が勝手に考えている)スピードメーター補正機能です。
このメーターでは、メーターワイヤーが1回転する間にバイクが進む距離を基準に、スピードメーターを補正することができます。
このように、メーターワイヤーに印をつけて…
ワイヤーが1回転する間にタイヤがどれだけ進むかを計測します。
私は木の板の上に乗せて、紙をタイヤの隙間に差し込み印をつけて、
ワイヤー1回転分進めた後も同様に計測しました。
結果は615mmでした。
ちなみに出荷時のデフォルト値は715mmです。
…ここでふと思ったのは、このメーターの出荷時の設定である「715mm」という値、割合的にはインチダウン前のノーマルタイヤの値と同値なのではないか?
つまり、この715mmという初期設定値は他社共通(もしくはたまたまヤマハ)の一般的な値かもしれない、ということです。
確認のため計算してみると…
(※メーターギアの回転数は、タイヤ回転数に比例すると考えられるので、多分この計算で間違いないかと…間違っている場合はご指摘ください)
と、ほぼ一致しました!( ̄ー ̄)ニヤリ。
つまり、ノーマルのDTにこのメーターを装着する場合は特に補正する必要はなし。また、タイヤサイズを変更する場合はそのタイヤの外周だけを求めて、後は割合から算出するだけでよし!ということです。(多分)
タイヤ外径はメーカーのホームページを見れば確認できるので、計算式は、
タイヤ外径 × 3.14 × 0.324 = メーターワイヤーが1回転する間にバイクが進む距離
となります。
もうひとつはシフトワーニング機能です。
ドラッグカー向けのタコメーターに装備されているあの”シフトランプ”、格好良いですよね!(って期待しすぎか ^^;)
しかしこちらは…シグナルが…全く目立たない(笑)
タコメーターのバーグラフが点滅することでシフトアップを促しますが、所詮白黒液晶の点滅です、ワーニング(警告)には程遠いかと。
ギミック自体は面白いのですけどね。
警告発生回転数は0〜19900rpmで任意の値を設定できます。
もちろん、その他にもたくさんの機能が搭載されています。
私が目新しいと感じたのは平均速度表示機能(←単に「トリップメーター」の値を、「ライディングタイム」で割った数値を表示しているだけだと思います)やトリップメーターが2つ搭載されていること、さらにそれらが平均速度表示とライディングタイム機能に連動しているものと、独立して使えるものに分かれていることなどです(゚Д゚;)スゲェ
ただ、バッテリーレスのDT200WRでは、エンジンを切るごとに時計がリセットされてしまうので、時計機能については利用できません。
これについては、電池を8個つないだものを車体に搭載してバッテリー代わりにするという技もあるようですが、私は時計機能は無くても良いですし、むしろ電池8個+ホルダー分の重量増のほうが気になってしまいます(^^;)
…以上、簡単なインプレッションを掲載しましたが、今後も気付いたことがあれば更新していきます。
総評としては、価格の割りに機能が充実しており、見た目のデザインや質感が許せるのであれば、メインメーターとしてはかなりお勧めの製品ですね(^^)
あとがきはこちら…。
前回「時計については毎回リセットされる」と書きましたが、「ライディングタイム(前回のリセット時からの走行時間)」「トータルタイム(総走行時間)」「平均速度表示」の機能についてはリセットされず、エンジンストップ後少なくとも24時間後の再始動時まではメモリーが残っておりました。
フラッシュメモリーのようなものを内蔵しているのかもしれませんね。
毎回リセットされてしまう機能は「時計」機能のみです。
その他、最高回転数メモリー機能やトリップメーターももちろんバックアップされています。
とにかくデイトナのタコとはえらい違いですわ(^^;)
メーター重量を比較してみました。
と、メーター本体のみの比較では432gも軽量化されたことになります。
もちろん、DT200WR車体側のハーネスにも多少の加工(カプラー、配線の追加など)を施すことになりますので、全体ではもう少しこの値は小さくなると思いますが、配線の簡素化を同時に行えば、ほぼ同等くらいには収められると思います。
また、メーターギアを使わず別売りのセンサーで車速をピックアップするようにすれば、更なる軽量化も可能でしょう。
走行中にモード表示が勝手に切り替わることがあります。
どうやら振動により、切り替えボタンの接点が瞬間的に接触して?通電してしまっているようです。
発生するのはひたすら高回転を使用して走行するようなシチュエーションでのみですが、『8Gの振動に耐えられる耐振性』の謳い文句は・・・・単に壊れない、という意味での耐振性ということなのでしょうかね(^^;)