meter / メーター

2006/6/24

ACEWELL/ACE-2802 デジタルタコ&スピードメーター A (配線の確認)

  • ◇ このパーツの満足度 → 90 /100
  • ◇ 作業難易度 → 多機能のため面倒な部分もあるが、メインメーターの中では簡単な部類(?)
  • ◇ 必要な特殊工具や加工 → 電工ペンチ(端子取り付け用)

配線(構想篇)

ACEWELLメーターは基本的に、既存のインジケーターランプの配線と付け替えるだけでよい、という謳い文句ではありますが…

acewellメーター配線図

この配線図を見て、困ったことが発覚。

まず、ACEWELLメーターのアースですが、アース線がメーター内で1本にまとめられてしまっています。
つまり、インジケーターランプごとに、個別にアースをとることができないということです。(※「N」ランプのみ、ハーネスの端子が「マイナス入力」=出力、つまり「N」インジケーターランプのアースとなっています)

それの何が困るのかというと…インジケーターランプへの入力が別回路で強制的にアースされてしまうので、配線上、必ずインジケーターランプの前に、各センサーやスイッチ類が入らなくてはならず(そうしなければ、インジケーターランプは常時点灯状態になります…)、DT200WR側の配線によっては、使えなくなるランプが存在する可能性があるのです。

これを踏まえてDT200WR(3XP3以降)の配線図を見てみると、

DT200WR(3XP3以降)配線図

(※3型以降の配線図です。初期型とは異なる箇所があるので注意!)

  • 1. ニュートラルランプ、ハイビームランプはそのまま利用可。
  • 2. フラッシャパイロットランプは純正では左右の別は無いが、左右のウィンカーから出たアース線をそれぞれACEWELLメーターのインジケーターランプ入力端子と接続すればよい。
  • 3. オイル警告灯についてはそのまま使うとショートする → エンジンオイル警告灯の黒/赤線がオイルレベルゲージから出ている水色線と交わる点から、その線がCDIから出ているニュートラルスイッチ回路の水色線と交わる点までの間(上掲載画像の色付きの区間)にダミーのデバイスを挿入して、ショートを回避する必要がある。

と、致命的な不都合は生じないことが分かり、とりあえずほっとしました(^‐^)

構想がまとまったところで、次回は実際の配線作業に入ります。

◇ 水温警告灯について

今回用意したacewellメーターには機能自体が無かったので問題になりませんでしたが、サーモスイッチが−入力でかつボディに直アースとなっており、水温警告灯が+入力の場合は使用できません。
こちらはLED球などを使って後付けで自作しようかと考えています。

◇ スピードメーターケーブルについて

スピードメーターは2種類の接続方法から選べます。
一つは「パノラムメーター」のようにセンサーと磁石を利用する方法です。

この場合は、設置場所にはブレーキディスクとキャリパー(サポート)を利用するのが最も一般的です。
YZの場合はブレーキ側フォークボトムにフォークボトムガードやブレーキホースガイドを取り付けるためのボルト穴がたくさんあるので、

スピードセンサー設置場所の最有力候補

これらをうまく活用すると、よりスマートにセンサーを設置できると思います。
ちなみにセンサーキットは別売りで2,940円です。

もうひとつは、純正のスピードメーターケーブルを接続する方法です。
私は見た目、純正然としているのが好きなのでこちらの方法を選んでいます。
実はこれが私がこのメーターを選んだ理由の一つであったりします(^^)

ただ、性能を重視する方は迷わず非接触型の別売りセンサーキットを使いましょう。
メーターギアオイルシールのフリクションは想像以上のものです。
メーターギアユニットとケーブルの重量も馬鹿にならないですしね( -_-)

◇ タコメーター信号線について

タコメーターも2種類の入力方法が選べます。
プラグコードに信号線を巻きつける方法と、イグニッションコイルの手前に配線を割り込ませて直接パルスを拾う方法です。
直接配線に割り込ませるほうが配線の収まりが良く、また前回「デイトナ/デジタルタコメーター」を取り付けたときの遺産(?)も残っていたので私はこちらを選びました。
ただしこの方法では車種によるパルス信号の大小によりタコメーターがうまく作動しないことがあるそうなので、巻き数で信号の強弱を調節できる前者の方法が私的にはおススメです。

◇ 電源について

交流電源を使用する一部のバッテリーレス車用として、「電源安定化ユニット」(1,344円)なるものが別売されていますが、これについて販売元に問い合わせたところ、DT200WRのように電源を直流に変換して使用するバッテリーレス車には必要無し、とのことでした。
「直流電源を使っているバッテリーレス車に使用するとより電源が安定する」といったウワサを耳にしたこともありますが、真偽の程は定かではありません。