2008/11/3
ついに念願の(?)セッティング変更に挑戦します!
ただ、現状でもそこそこ良い結果が出ているので、中途半端なセッティング変更はかえってパワーダウンをまねく恐れがあります(゚Д゚)…というか私の腕前ではその可能性が高いです。
自分のセンスだけでは頼りないので、ダイノジェットを併用して万全を期します!
まずはエアクリーナーを交換します。
ちなみに現在のエアクリーナーは純正です(^^;)
ツインエアーのような低抵抗タイプのエアクリーナーでもいいと思いますが、SUGOセッティングに合わせて、あえてWR200R純正を選択しました。
左がDT200WR純正のエレメントで、右がWR200Rのそれです。
明らかにWR200Rの方が大きい=表面積が広く吸気抵抗が少ないことが見て取れます。
高さのあるWRエレメントを取り付けると真ん中がへこんだような状態になりますが、ベースのパーツはWR、DTで共通ですので心配は無用です。
なお、エアクリーナーエレメントの交換作業は、こちらを参考にしてください。
WR200R(右)の方はエアクリーナーボックス一杯にエレメントが納まっていますね。
次はキャブレーターのジェット類の交換です。
まずはフロートチャンバー内のガソリンを抜きます。
ドレーンに耐油ホースを接続してガラス瓶などで受け、ドレーンボルトを緩めます。
ガソリンの抜けが悪いですが、気長に待ちましょう。
(…コツを知っている方いらっしゃいましたら是非ご教授ください)
また、ドレーンの真下にはドライブシャフトのオイルシールがあるので、念のためウエス等をあてておくと良いですね。
フロートチャンバー内のガソリンが抜けきったところでフューエルパイプなどのホース類を外し、キャブレーターをインテークジョイントからフリーにします。
キャブのインテークからの取り外しと取り付けのコツは、こちらを参考にしてください。
単にジェット類を交換するだけなら、オイルデリバリーパイプ(エンジンオイルを供給する黒くて細いホース)や冷却水循環用のホースは抜かなくても作業できます。
フロートチャンバーボディを取り外します。
キャブを車体に取り付けたまま作業をおこなう方は、ここのボルトをキャップボルトに変更しておくと、フロートチャンバーの取り外しが随分楽になります。
キャブレーター本体を手前に倒して下から覗き込むと、ジェット類が現れます。
真ん中の、六角形の中心に小さな穴が開いている真鍮製の突起がメインジェットで、左横に接してくっついている穴の奥にパイロットジェットが隠れています。
なお、パワージェットはフロートチャンバーボディ側に取り付けられています。
DT200WRのパイロットジェットおよびパワージェットは、細い穴の中にマイナスヘッドのジェットをねじ込む方式を採用しており、一般的なサイズのマイナスドライバーでは作業できません。
パワージェットは刃幅3mmがベスト、パイロットジェットはもう少し幅広でもOKです。
ジェット類は真鍮製で柔らかくヘッドを舐めやすいこと、また頻繁に交換していないジェット類は固着している可能性が高いので、ドライバーはボディ側の穴を傷めない範囲で、できるだけサイズを合わせたものを使用することをお勧めします。
かくいう私のDTも…
パワージェットが固着していました(-_-;)。
こちらは恐ろしく強固に固着しており、ドライバーのサイズも何もなくあっさりとヘッドを破損 ( ー_ー)フッ
これはフロートチャンバーごと交換するしかないなぁ…と価格を調べてみたところ、なんとそれ以前にフロートチャンバーボディは単体では購入できず、キャブ本体ごとの交換になることが判明…( ̄ロ ̄;)ガガーン
ネットオークションで検索しても、DTのキャブの出物はもうほとんどないようですし…困りました。
というわけで今回は、本当に最後の手段、失敗したら諦めてキャブごと交換するつもりでおこなう、『固着したジェット類の取り外し方』を紹介します。
写真はイメージを伝えるためのダミーですが…実際はフロートチャンバーをしっかりと固定した上で…雌ねじを傷つけない「適切」なサイズのマイナスドライバーを「適度」な力で打ち込みます!
うまくいけばドライバーがジェットに喰いつき回せるようになります。
しかし失敗する確率はかなり高いです。
ドライバーサイズの読み違いや、合っていても真っ直ぐ打ち込めずにボディ側のねじ山を傷つけてしまったり、勢いよく打ち込みすぎてジェットを貫通し、ボディ側のガソリンの通路を破壊したり・・・・・・など、そして失敗するともれなく全交換となります。
この方法は、それを覚悟した上での本当の最終手段、うまくいけばラッキー程度に考えておこなってください(^^)
ちなみに私は…ラッキーでした(笑)
取り外したジェットはもちろん再使用不可です。
新しいジェットを取り付けます。
各ジェットには「番手」が刻印されていますので、一応確認してから組み付けましょう。
そして締め付けトルクにも十分気をつけてください。
真鍮は本当に柔らかいので、強く締め付けると簡単にネジ山を舐めたり固着したりします。
かといって弱すぎると脱落する恐れがありますし…適度というのは本当に難しいですね。
パイロットジェットも同様に着脱します。
パイロットジェットも若干固着気味でしたが、こちらはパワージェットよりもサイズが大きく、ヘッドの強度もあるので比較的取り外しやすいでしょう。
しかしそれでも微妙にヘッドを舐めてしまいました(-_- )
肝心の穴は傷ついていないのでこれくらいなら吐出量に影響はないと思いますが…気になる方は交換したほうがよいかもしれませんね。
同様にメインジェットも交換します。
ジェット類の交換が終わったら、フロート一式をキャブ本体に装着した状態にして、フロートチャンバーボディを下からはめ込むと…
間単に取り付けられます。
あとはホース類を元に戻し、キャブ本体をインテークパイプ間に固定できれば作業は完了です。
…このようにしてセッティングを変更し、実走行&パワーチェックでベストのセッティングを探っていきます。
次回は、そのセッティングごとのパワーチェックデータを公開する予定です!
もちろん全てのセッティングについてパワーチェックを行う時間的、金銭的余裕はないので、実走行の段階で明らかにセッティングがおかしいと判断される場合はパワーチェックは行いません。
どれだけのパターンを試せるかは分かりませんが、期待してお待ちください(^‐^)