exhaust controls / 排気系

2009/1/25

プレシャスファクトリー チャンバー E (キャブセッティングとパワーチェックデータ)

  • ◇ 今回の作業の満足度 → 90/100
  • ◇ 作業難易度 → 作業自体はそれほど難しくないが…
  • ◇ 必要な特殊工具や加工 → なし

キャブセッティング

キャブセッティングはノーマル仕様のままでもそこそこ良い結果が出ていることから、ノーマルを基点にSUGOセッティングを最終目標として、過渡的に変更していく方向で進めていくことにします。

ちになみに3XP3のノーマル仕様は、
・メインジェット → #240
・パイロットジェット → #27.5
・パワージェット → #50
・パイロットエアスクリュー戻し回数 → 1.75回転
・メインジェットのクリップ段数 → 3段目
SUGOセッティングは
・メインジェット → #210
・パイロットジェット → #35.0
・パワージェット → #75
・パイロットエアスクリュー戻し回数 → 1.5回転
・メインジェットのクリップ段数 → 3段目

より、メインジェットは#210〜#240まで(10番刻み)、パイロットジェットは#27.5〜#35.0まで(2.5番刻み)を、そしてパワージェットは#50〜#75まで(5番刻み)のうち必要そうなものをテキトウに(^^;)揃えました。

なお、メインジェットのパーツナンバーは#240が137-14143-48-A1ですが、この137-14143-○○-A1の○○に当たる数字を、2下げると番手が#10下のメインジェットのパーツナンバーになるようです。
つまり#30下の#210なら137-14143-42-A1になるということです。(※番手によっては末尾の-A1がつかない品番もあります)

同様にパワージェットは、#50が18M-1414B-10で、末尾の10を1上げるごとに#5ずつ上がっていきます。(#75なら18M-1414B-15)

パイロットジェットはもう少し分かりやすくて、例えば#27.5のPNは193-14142-27ですが、その末尾の27を必要な番手の小数点以下を切り下げた値(32.5なら32)に変更した番号がそのパーツのパーツナンバーになります。

(※末尾に違う数字がついたり、アルファベットが違ったりなど、必ずしもこのパターンに当てはまるわけではありません。あくまでも参考程度にお願いいたします)

セッティングあれこれ

というわけで、ノーマル〜SUGOの中間セッティングを実際にいくつか試してみましたが…どれもしっくりきません。
焼き付きが怖くて濃い目濃い目で進めたせいもあると思いますが、予想以上に感触が良くないです(-_-;)

例えばその中のひとつ、
・メインジェット → #230
・パイロットジェット → #32.5
・パイロットエアスクリュー戻し回数 → 1.5回転
・パワージェット → #60
・メインジェットのクリップ段数 → 3段目

は、実走インプレッションの段階で、吹けない、息つきする…と、明らかに濃い症状が出ています。
これを実際にシャシダイにかけてみると、

最高出力 27.48ps/最大トルク 2.22kgm
(気温18.9℃/気圧1013mb/湿度41%)

2008/9/30測定データ1

で、これまでのデータと合成すると…

2008/9/30測定データ2

セッティングが合っていないのは火を見るより明らかです(笑)

SUGOセッティング

そんな感じでこれといった成果も出せないまま、最終目標であるSUGOセッティングを試すことにしました。
するとどうでしょう、これまでの低調ぶりがウソのように、実走の段階からかなりの好感触です。
フィーリングはノーマルセッティング並に自然で、パワー感も十分!これは期待が持てそうです(^o^)

実際シャシダイでも、

最高出力 30.61ps/最大トルク 2.51kgm
(気温15.9℃/気圧1010mb/湿度19%)

2008/11/01測定データ1

と、念願の30ps超えを達成!(^o^)/

以前のデータと合成して比較しても、

2008/11/01測定データ2

6000rpm手前の谷は相変わらずですが、7000rpm付近からはプレシャスファクトリーチャンバー+ノーマルセッティング(赤)を完全に上回っています(^^)
ただ中低速域は…PFチャンバー+ノーマルセッティングよりは改善されたものの、依然ノーマルチャンバー(青)を下回っています( -_-)
しかしデータ上ではとりあえず、これまでで最高の結果を得ることができました(^^)v

実走インプレッション

ダイノジェットはスロットル全開&固定状態で測定するため、ハーフスロットルなど様々なシチュエーションが想定される現実の走行状況においての乗りやすさ、扱いやすさはまた別の問題になります。

では実際に街中を走らせてみた管理人の感想はというと…街乗りレベル(というか管理人のレベル -_-;)では劇的な変化は感じられない、というのが正直なところです。
いくら8000回転以上の伸びが良いといっても、普段の街乗りで8000回転以上を常用することなどあまり無いですからね。
しかし、スロットル中間開度での扱いやすさもノーマルチャンバーのときと同じくらい自然な感じで、乗りやすさを損なわずにパワーを上乗せできているところがこのセッティングの美点だと思います。

また、ダイノジェット上で見られる6000回転以下でのパワーダウンも、管理人には感じ取れるレベルではありませんでした。
あとはチャンバーが軽くなったからでしょうか、何となく重心が高くなったような気がするのと…少しウイリーがしやすくなりました(笑)

管理人は現状でも十分満足していますが、更にセッティングを詰めていけばより良い結果が得られるかもしれません。
PWK35なんかを組み合わせてみたら面白いかもしれませんね( ̄ー ̄)