engine / エンジン関係

2005/11/1

ギアオイル交換

本来ならば春の乗り出しの直前に交換したいところですが…

 ギアオイル等は一冬越せば、たとえその期間バイクに乗らなかったとしてもクランクケース内に結露が生じたりすることで自然に劣化するものです。
 そのため、本来なら来年の春に交換すべきところですが、事情により、このシーズン終わり頃になってからの交換となってしまいました…。

 その事情とは、ドライブアクスルからのオイル漏れです。
 どうしてもオイル交換をしたくない場合、又は交換用のオイルを用意出来ない場合は、車体を思いっきり右側に傾けるなり倒すなりすれば、ギアオイルを抜かなくても交換できそうです。
 が、クランクケースのギアオイルドレーンホース穴を塞がないとオイルが漏れてきますし、ガソリンも漏れてしまうのでタンクも外さなくてはなりません。
 そこまでするくらいなら、素直にギアオイルを抜く作業から始めたほうが楽ですよね(^^)

作業手順

 用意したものは、YAMAHAギアオイル、新品のガスケット、廃油受けと新品オイルを量る容器、それに漏斗です。
 廃油受けは、入っているギアオイルの量を確認できるように目盛り付きのものを選びました。

 ギアオイルドレーンボルトを緩めると予想以上に汚れたオイルが出てきました。

古いオイルを排出

 まだ 1500km程度の走行でしたので、予想外の色に一瞬クーラントが混入して乳化したのかと思ったほどです。
 しかし粘度はそれなりに保たれているので単に汚れただけのようでした。

 1500kmでもこんなに黒くなります…右側が未使用のオイルの色です。

排出した使用済みギアオイル未使用ギアオイルの色

 基本的にオイルの色というのは使用し始めるとすぐに黒くなるものであって、オイルが黒い=オイルの劣化、と即結びつくわけではないのですが、今回は1年以上使っていますので交換時期であったと思います。
 ギアオイルの交換は簡単ですので、期間を決めて定期的に行った方がよいかも知れませんね。

 いつからオイル漏れが始まっていたのか把握できていないので、どれだけ減っているのかが気になりましたが、

ミッションに入っていたオイル量は700cc弱

入っていたギアオイル量は700cc弱と異常な減りではなく、少し安心です。

 車体を少し右に傾けて、できるだけ古いオイルを残さないように排出しましょう。
 殆ど出なくなっても、車体を左右に少し動かしてやるとまた少しオイルが出てきます。

 徹底的に抜くのであればほんの少し右側に傾けた状態を保持して一晩置くとよいでしょう。
 私は時間が無かったので、大体抜け切ったところですぐ次の作業にかかりました。

 続いてドライブアクスルのオイルシール交換作業をおこないました。
 手順についてはこちらをご参照ください。今回はオイル交換がメインのトピックスなので省略します。

 ギアオイルドレーンボルトは最後に締め込んでもいいのですが、私は以前、ボルトを取り付ける前に新しいギアオイルを投入して、下から垂れ流しにした経験がありますので (-_-#)、先にドレーンボルトを取り付けてしまいます。

 新品のガスケットを用意してボルトに通し、締付トルク1.5kgmで締め付けます。

古いオイルを排出

 ガスケットをすぐに準備できない等の緊急時には、使用済みのガスケットを裏返して再利用するとよいといったうわさをよく耳にしますが、これは全くお薦めできません。
 一度この手法をDTで試しましたが(笑)、しばらくするとやはりオイルが滲んできて、エンジン底部が汚れてしまいました。

 それに、このガスケットをよく見ると普通のワッシャと同様に表と裏があるような形状をしているので、基本的には決められた方向でのみ使用するもののようです。
 高い部品ではないので毎回交換してくださいね。

 オイルシール交換作業も終わり、あとはオイルを投入して完了です!

未使用ギアオイルを投入!

 今回は4st用ZOILをギアオイルに添加する作業も同時に行いました。