2008/3/30
私のDT200WRのテーマカラーは、何を隠そう「赤」なのですが(見れば分かるか ^^;)、昨年末の転倒でシート表皮を傷つけてしまったのを機に、シートの色を変更 → テーマカラーも変えてみようと思い立ちました。
赤(特にこのシートのエンジっぽい赤)は今でも好きな色ですが、少し飽きがきていたので、気分転換も兼ねて変更します!
では、次は何色にするか......といっても思い浮かぶのは「黒」しかなかったりします(笑)
それ以外の色で格好良いと思える色もありませんし、格好良くできる自信もありません(-_- )
表皮はまた東急ハンズで仕入れて、とも考えましたが、黒ならネット通販やオークション等で様々な素材のものがわりと安価で出回っておりますし、なんといっても”立体裁断”であることがこれらオーダーものの最大の魅力です。
前回の一枚側でのシート表皮張りでは相当苦労したので(^^;)、今回は表皮のみ出来合いのものを購入して、あとは自分で張り替えることにしました。
表皮は、値段と素材のバランスが良さそうな、Yahoo!オークション上のネットショップの「Peace Craft」さんで購入しました(送料税込み4,280円)。
こちらは座面と両サイドでそれぞれ異なる色と素材を選ぶことができます。
私は座面をつや消し黒厚手レザー、側面を黒色パンチングレザーにしました。
黒のパンチングレザーはここの特注品らしく、グリップが他のレザーよりも高いとのことです。
最初は総パンチングレザーにしようかとも思いましたが、座面 → 多少滑る方がポジションの自由度が高い、側面 → グリップが高ければニーグリップが必要な走行シーンでもしっかりと車体をホールドできる、と考えてこの組み合わせに決めました。
さて、品物が届きました......
表皮だけでなく、ウレタンのリペアキットも付属しているので、これらの作業が必要な方にはよりお買い得な商品といえるでしょう。(右写真の上はレザーのサンプルです)
縫製はなかなかしっかりしています。
パンチングレザーは触れ込み通りの高グリップ仕様です。レザーの質感は悪くないですよ!
また、縫い目は一応裏側からボンドで目止めされていますが、完全防水を求めるのであれば、コーキング剤等を使用するか、付属のビニールシートをレザーの下に入れる必要があります。
それでは早速張り替え作業に入りましょう!
ちなみにこれが転倒の傷跡です(;_;)
裂けてウレタンが露出する......ほどの損傷ではありませんが、まあ気分転換も兼ねて(^^)張替えます。
まずはこの古い表皮を剥がします。
ラジオペンチでバシバシ抜いていきます。
かなり強引に伸ばして張っているため、針の数がやたらと多くてちょっと面倒です......(-_-;)
前回使用したレザーは薄く、そのまま張るとウレタンベースの細かな凹凸がくっきりと浮き出てしまったので、ベースの上に薄いスポンジシートを貼り付けてごまかしていました。
今回使用する厚手のレザーではおそらく不要でしょうが、貼り付けたままでも特に支障はないと思われるので、そのままにしておきます。
剥ぎ取った旧表皮です。
2年半も経てば立体裁断並(?)の伸び具合ですね(笑)
次は新しい表皮を張っていきます。
(※管理人はシート表皮がベースのウレタンとの間で滑るのを嫌って防水用ビニールシートは使用していません。雨天時は基本的には走行しない方向ですので ^^;)
立体裁断の表皮は前側のU字の部位から張っていくとうまくいく......と管理人的には感じています。
タッカーは、できるだけ垂直に、そして強くシートベースに押しつけながら打ち込むのがコツです。
とりあえずは仮止め程度でOKですが、左右対称になるようにおおよその位置を計算して決め打ちしてください。
さすが立体裁断、前回一番苦労したU字の部分も一発で決まりました(^^)
さて、仮止めはほぼ終了しましたが、皺はもちろん取りきれておりません。
いくら立体裁断とはいえ、「く」の字の中央部はちょとしたコツが必要です。
ちなみに、レザー後端に見える「切り欠き」が中央位置を表す印のようです。
少しずつ皺を押し出しながら、打ち直し......を繰り返して皺を伸ばしてください。
一箇所で一気に伸ばして皺を取ろうとすると、その部分の針にだけ大きな力がかかってしまうので、全体的に引っ張り、満遍なくテンションをかけるようにすると良いと思います。
打ち直しは何度でもできるので、皺取りはあせらず地道に進めましょう。
ただし、無理に皺を取ろうとしてレザーを引っ張りすぎると、ベースのウレタンが変形してしまうので、程ほどのところで止めておきましょう。
特にシート前部の側面をきつく締め上げすぎるとウレタンが引っ張り上げられ、シートを装着した際にシートとタンク(ラジエーターシュラウド)との間に隙間ができてしまいます。
↓ こんな感じ(-_-;)
そして一年も使用すると皮がなじんで、また皺が生じると思います。
部分的に張り直せばよいのですから、その意味でもこの段階で限界まで締め上げてしまう必要性はありません。
適度に皺を取りつつ、徐々に本止めに移行します。
本止めも完了しました。
ちょっと用心しすぎて針を打つ間隔を狭くしすぎたかも(^^;)
まあ、剥がれたり千切れたりするよりはましですかね。
あとは余分なレザーを切り取って......
完成です!
撮影しながら作業したので1時間ほどかかりましたが、正味30分くらいでしょうか。
さすがは立体裁断、ほとんど手間をかけていませんがなかなかきれいに仕上がりました。
サイドの異素材の切り返しも良い感じです。
個人的にはかなり気に入りました(^^)
それでは実際に装着してみましょう!
まずは左側面前方から......
左側面後方、
最後に右側面より。
うーん......格好良いかも(笑)。やはり黒は締まって見えますね。
YAMAHAとDUNLOPのステッカーの赤が少々浮いてしまっていますが、これを黒に変更すれば更に落ち着くのではないかと(^‐^)
前回に比べると作業が本当に楽でした。
シート表皮は色に満足できるのであれば、少々高くても立体裁断のオーダー物がベストですね。
一枚皮できれいに張るのは本当に大変です.....皮の素材(特性)も限られてしまいますし。
いや、シートの色を変えると本当に別のバイクに変わったかのように見違えます。
YZ好きな方なら、青も良いかもしれませんね〜(^‐^)